第27回 腎とフリーラジカル研究会
会長 金子 一成(関西医科大学小児科学講座 教授)
この度、第27回腎とフリーラジカル研究会をお世話させて頂くことになり、大変光栄に存じております。
本会が、腎臓に関する活性酸素、フリーラジカルの研究を行い、医学・薬学の進歩発展を図ることを目的として設立されて以来、27回目を迎える学術集会を小児科医が主催させて頂くのは2-3回目かと記憶しております。
加齢と酸化ストレスの関係は一般の方々にも広く知られてきておりますが、実は、小児においても成長のための酸素需要が大きい分だけ、酸化ストレスも大きいことが分かってきました。
そこで、今回の研究会では、小児科領域における酸化ストレスの研究を長年やってこられた国内外の二人の小児科の先生に講演をお願いしました。お一人は岡山大学大学院小児医科学教授の塚原宏一先生で、「小児疾患における活性酸素の関与」と題した講演をして頂く予定です。またもうお一人は台湾からYou-Lin Tain先生を特別講演にお招きします。Tain先生には「The Use of Melatonin in Pediatric Disorders: More than just an Antioxidant?」と題して抗酸化薬としてのメラトニンの可能性について小児科領域における最新の知見をご紹介頂く予定です。
内科医、小児科医、薬学者、栄養学者、大学院生と様々な立場のフリーラジカル研究者が集い、刺激し合いながら、若手研究者を育成できることを願っております。
会場の関西医科大学学舎は大阪市街へも京都市街へも30分程度で行けるアクセスの良い地に位置しております。晴れの日が多いとされる10月10日に、観光も兼ねて全国から多くの皆様にご参集頂けますことを祈念しております。